
卵子提供と精子提供
現代では不妊の原因となる要素は女性にも男性にもあることがわかっており、卵子の老化や精子の老化、減少などに関しては長い間不妊治療を行っても子供に恵まれることのない終わりの見えない不妊治療に陥っている人たちも少なくありません。そこで匿名の第三者から卵子や精子を提供してもらい子供を持つという人たちが増えて来ているのです。日本国内では事実上卵子提供も精子提供も認められていませんので、基本的には卵子提供も精子提供も受けるのであれば海外に渡航する必要があります。
卵子提供を受ける
アメリカが先駆けて卵子提供による妊娠を行ってきたことから、少し前まではアメリカに渡航して卵子提供を受ける日本人夫婦がほとんどでしたが、最近ではタイなどの東南アジアの方が安価な価格で卵子提供を受けることができるので、こちらの国々にシフトしている傾向にあります。日本では匿名の第三者から卵子提供を受けることはできないのですが、海外に渡ることで匿名の第三者である卵子ドナーから卵子を提供してもらうことができ、卵子の老化による不妊などに悩む夫婦を救う形になっています。
卵子ドナーとなるのは健康な20代の女性であり、卵子ドナーが登録されている卵子バンクでは健康状態のチェックや過去の病歴のチェック、依存症のチェックなど様々な厳しい条件をクリアして女性だけが登録されているのです。
精子提供を受ける
日本国内では、法的な婚姻関係にある夫婦で男性不妊に悩む場合に、医療機関を通して精子バンクから第三者の精子を提供してもらうことができます。法的な夫婦関係にあることが条件となっているので、同性のカップルの場合などは医療機関を通して精子提供を受けることはできません。
またアメリカでは古くから精子提供に関する法整備などが整えられていたことから、精子提供は一般的なものとなっており、モデルや医師、スポーツ選手などの精子になると高価な価格になることもよくあることです。精子バンクが普及したことによって、利用する女性が増えると異母兄弟が増えるという事態になり、知らず知らずのうちにこの異母兄弟が結婚をしてしまうと近親相姦になってしまうことから、指摘する専門家もいるほど普及しているものなのです。
また最近ではインターネットを使って個人的に精子提供を求めるものなどもあるのですが、医療機関を通さない方法なので個人間での取引に関するトラブルも増えています。
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